パリで毎年秋に開催される凱旋門賞。一度は生で観戦してみたい方はたくさんいらっしゃると思います。
けれども、競馬はあんまり詳しくないし、ファミリーで遊びに行きたいけど、ちゃんとストレスなく楽しめるのかな?といった疑問もありますよね。
結論、競馬ど素人のアビクラ家でも2歳娘と一緒に、ピクニック気分で楽しむことができましたので、その心配はまったく必要ありません。
こちらの記事では、
- 凱旋門賞の現地の様子が気になる!
- 競馬はあまり詳しくないけど楽しめるの?
- どうやってチケットを買うの?
- どうやってアクセスするの?
- 子連れで行きたいけどトイレは整備されているの?
- 会場内でご飯って食べられるの?(お酒は飲めるの?)
- 凱旋門賞のお土産って何が買えるの?
といった疑問に、2022年大会へ訪問してきた情報をもとに、具体的にご紹介したいと思います。
それでは早速行きましょう!
凱旋門賞とは
パリ凱旋門賞は、世界最高峰の競馬レースのひとつに位置づけられており、世界中から有力な競走馬が参戦し、競走馬の頂点を決める大会。
大会が行われる週末の2日間には、一番盛り上がる凱旋門賞だけでなく、コースレイアウトや賞金規模の異なる大小様々なレースがセッティングされており、両日お昼すぎの第一レースから約30分おきに開催されています。
日本でも有名な凱旋門賞は、日曜の午後4時ごろ出走のレースとなります。
凱旋門賞の優勝総額は約7億円、1位が約4億円と他のレースに比べて破格の金額になっています。
凱旋門賞のロゴに”QATAR”の文字があるのが気になり調べてみると、どうやらカタール競馬クラブが2008年からスポンサーのようです。カタール資本になってから、凱旋門賞はドバイワールドカップに次いで2番目に賞金額が大きいレースとなります(中東マネー!!)。
2022年度は武豊騎手が乗馬するドウドュースや、ディープボンドなど4頭が日本から参戦。
日本馬の1969年初挑戦から約50年間、未だ1位入賞は達成されておらず世界の壁は高いようです。
ロンシャン競馬場(凱旋門賞)の基本情報
施設名 | ロンシャン競馬場 / Hippodrome Paris Longchamp |
住所 | 2 Rte des Tribunes, 75016 Paris, フランス |
営業日 | 凱旋門賞は10月最初の日曜日 |
営業時間 | 凱旋門賞の開催される日曜日は 11:00 入場開始 |
電話番号 | +330144307500 |
公式URL | 公式HP |
メトロでの行き方 | メトロ10番線 Porte d’Auteuil 駅 1番線 Porte Maillot 駅 徒歩25分 |
バスでの行き方 | 244番 Les Moulins Camping 降車 / 241番 Hippodrome de Longchamp 降車 徒歩5分 |
車での行き方 | ロンシャン競馬場併設駐車場 徒歩5分 (事前予約5€ / 当日10€) |
ロンシャン競馬場へのアクセス
ロンシャン競馬場へはメトロ(+ 徒歩 or シャトルバス)、バス、車でアクセスができますが、アクセス方法によって入場口が少し変わります。
メトロでアクセスする(+ 無料シャトルバス)
メトロ10番 Porte D’auteil 駅 もしくは Parte De Maillot駅が最寄り駅となりますが、そこから徒歩で約25分程度かかり、道が少しわかりづらいのでオススメ出来ません。
大会開催中は、メトロ10番線 Porte D’Auteuil l駅の出口のバスロータリーからロンシャン競馬場行きの無料シャトルバスが出ているので、こちらを利用した方が良いです。
バスでアクセスする
バス244/241番の Les Moulins Camping で降車して徒歩5分、もしくは 241番の Hippodrome de Longchamp 降車から徒歩5分で入場ゲートにアクセスできます。
車でアクセスする
駐車場は、オンラインの入場チケットとセットで5€で予約することができます(駐車場は競馬場の中)。
誘導スタッフに従って駐車場エリアに来た順番に駐車、徒歩で車来場者専用のセキュリティゲートと地下通路を通って競馬場にアクセスします。
地下通路の脇にはエレベータもあるのでベビーカーでもスムーズに移動が出来ます。
駐車場自体はとても広いので満車になることはないと思いますが、入場ゲートが1車線通行なので、14時以降に来場される場合は並ぶ可能性が高いです。
チケットの価格
公式HPでチケットを購入することができますが、土曜日、日曜日、2日券、またアクセス範囲でチケット価格が変動してちょっとわかりにくいので、大人の価格を2022年の価格情報を下のマトリックスにまとめました。
基本的に高いチケットを買えば、それより下のチケットアクセス範囲はカバーされる点、12歳以下の子供は入場無料です。
アビクラ家は芝生エリアの1日券を購入しました。
2022年の場合 | ② | ④ | ① | ③ |
エリア | 芝生エリア | ウィニングポスト Gold |
ウィニングポスト ENCLOSURE |
ウィニングポスト Stand Gold |
土曜日(1日券) | 10 EUR | 50 EUR | 30 EUR | – |
日曜日(1日券) | 20 EUR | 90 EUR | 65 EUR | – |
2日共通券 | 25 EUR | – | 80 EUR | 249 EUR |
特徴としては、1日券か2日券で価格が変わり、④のウィニングポストGoldは1日券でのみ、③のウィニングポストStand Goldは2日券でのみ購入可能となります。
ロンシャン競馬場の様子 (芝生エリア)
今回アビクラ家が購入したチケットは芝生エリア。
こちら芝生エリアチケットはスタンドエリアの中にはアクセスになりますが、それでもアクセス可能な範囲はとても広く、競馬初心者のファミリーは十分楽しむことができました。
驚いたのは日本人向けのギフトショップやパンフレットなども用意されていること。
日本競走馬が参戦していることから、競馬関係者や日本からの観光客らしき方も大勢いらっしゃいました。(加えて在住ファミリーと思われる方々もたくさんいらっしゃいました)
ヨーロッパからの観光客も多いので、どのエリアでも英語が問題なく通じます。
芝生エリアはゴールポスト前で競走馬を観戦可能
芝生エリアの最大のメリットはコースに沿って広く設けられているフリーゾーン。写真のようにゴールポスト目の前で競走馬を近くに観戦可能です。
芝生エリアの後ろ側にある遊歩道の2階からはコースを俯瞰して観戦可能です。
食事やドリンクはフードトラックが来ていて充実
西側のゲートの近くには、ハンバーガーやプルドポーク、ピザなど15店舗くらいのフードトラックの屋台が立ち並んでおり、グルメも楽しむことが出来ます。
お昼時は30分くらい並ぶかと思いますので、早めにご飯を食べるなど時間をずらせば混雑を回避して、テラス席に座って食べることができますよ。
飲み物を買える大きなバーも芝生エリアに3カ所ほどありますので、ストレスなくビールやシャンパンを買うことができます。
ビールは銘柄にもよりますが、ハイネケンビール 25cl で6€、50clで8€で、凱旋門賞のロゴ入りのプラコップはお土産に持ち帰ることも出来ます。
ちなみにこのプラコップはギフトショップで25clサイズが3€で購入できます。
雨が降ると逃げ場が少ないので不便
スタンドは屋根があるので心配ありませんが、芝生エリアは基本雨ざらしなので、2022年度のように雨が降ったりやんだりの天気だと少し不便かも知れません。
公式ギフトショップの近くがひらけた屋根ゾーンになりますので退避は可能ですが、屋根のあるところで観戦したい方は、スタンドエリアのチケットをオススメします。
トイレは少なく混雑ぎみ
トイレは施設内にありましたが、入場者数の割りは広くなく混雑していました。
北側にも仮設トイレがありますが、衛生的に避けたいところではあります。
スタンドエリア内にはもう少し多くトイレがあると思いますので、芝生エリアだとちょっと不便ですね。
補足) 実は駐車場の奥から出走の様子が見れる(一部のレース)
本来の観戦エリアからは離れますが、いくつかのレースは駐車場の近くから出走するため、競走馬を間近で見ることができます。これはちょっとした穴場かも知れません笑
残念ながら凱旋門賞はここからは出走しないため見られません。
馬券の買い方(記念馬券購入)
馬券は有人ブースでの購入、もしくは自動機械での購入となります。
アビクラはそもそも馬券を買うこと自体が初めてだったので、ゆっくり選べる自動機械を選択しました。
英語での購入も可能なので、購入したいレースと賭けたい馬を選んでいくだけでとても簡単。日本人や日本語が喋れるガイドの方も至るところにいるので、質問があれば一緒に馬券を買うことも出来ます。
アビクラは記念馬券を3€購入!
ギフトショップ
あまり大きくはありませんが、公式ギフトショップと日本ギフトショップが2か所あります。
来場者も多いことから売り切れも目立っていましたので、入場して早いタイミングでお目当てのものを買っておくことをオススメします。
公式ギフトショップ
まずは芝生コーナーの端、駐車場からの入場口近くに公式ギフトショップがあります。
アイテム自体はパーカー、麻バッグ、キャップ、文房具などが一通りそろっています。
日曜の15時以降は、人がとても多いので売り切れが目立つ感じでした。
日本競走馬専門ギフトショップ
日本馬が多く参戦していることから、なんと公式ギフトショップとは別に日本ギフトショップがあります。
日本人スタッフもご対応されており、日本馬の名前の入ったパーカーや帽子、タオルなど日本馬のグッズを買い求めていました。私の見る限り、凱旋門賞やロンシャン競馬場のロゴは入っていなかったので、お土産はパスしました。
まとめ
パリロンシャン競馬場で開催される凱旋門賞の様子はいかがだったでしょうか。
パリ市内からも比較的アクセスも良く、美しいロンシャン競馬場を訪れるだけでもとても良い観光になります。
今回は一番安い芝生エリアのアクセスということでちゃんと競走馬が見られるのか、子供も楽しめるのかな、と不安もありました。
実際には、レースも約30分おきに開催されて飽きないこと、食事やギフトのお店も多く出店しているため、初心者の私でもロンシャン競馬場をピクニック感覚で楽しむことが出来ました。
芝生エリアのメリットとしてはコース(ゴールポストにも)にかなり近く、競走馬の臨場感を味わうことができるのが良いです。ただ、雨やトイレなどのインフラにはちょっと対応が甘いので、もしもっと快適に競馬を楽しみたいよという方は、是非スタンドエリアのチケットをご検討されてみてはと思います。
アビクラ家も、次回はスタンドエリアにグレードアップしてみよう思います。
現地からは以上です。